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音楽は言葉。ワインは、

2023/5/10 ワインと暮らすメールマガジン


こんにちは 先日(5/3)、スターツおおたかの森ホールさんでの “大人のたまりBAR” に多くの方々にお越しいただきありがとうございました。 このメルマガを読んでいただきお越しくださったという方々もいらっしゃり、 日常のことや赤裸々な心情などを綴ったこのメルマガを読んでいただいていることに、 有難いやらどこかお恥ずかしいやら‥ その上で来てくださったことがとても嬉しかったです。 言わずもがな、私はワインが大好きですが、 音楽も大好きです。 「大好きで」と言うものの、そんなに詳しくはなく、 クラシック、ジャズ、ボサノバ、J-POP、等ジャンルにこだわりも無く、 好きだなと思った曲、その時聞きたい曲、勧められた曲などを気分に合わせて聴いて楽しんでいます。 音楽が好きになったのは子どもの頃にピアノを習っていたことが大きいのだと思います。 小学生になってから卒業と同時に引っ越すまでのおよそ6年間、近所のピアノ教室に通わせてもらっていました。 当時私が住んでいたのは奥会津の山間にある小さな村だったのですが、 和風の家が立ち並ぶザ・田舎な風景の中、ピアノの先生のお宅は洋風で、 玄関先には村ではほぼ見かけることの無い外国車、 大きなドアと金色のドアノブ、 ビロードのカーテン、毛足の長いモスグリーンの絨毯、 トイレ、キッチン、どれを見ても他のお家では見られないようなものばかり。 今でもありありと思い出せるその空間が私は大好きでした。 そんな洋風なお宅でのレッスンですが、当の先生が着ているのはいつも和服。 今考えると不思議ですね。笑 先生は男性ということもあり、華やかな帯に彩られていなかったことも関係しているかもしれませんが、纏っている布の色合いと風合いが空間にマッチしていて違和感が無いのです。 ただただ優雅な印象でした。 そして、そんな空間に置かれたグランドピアノで弾く曲はどれも本当に素敵で特別なものに感じました。 前置きが長くなりましたが、私が音楽が好きだったりピアノに特別な感情を抱くのは、あのピアノ教室で過ごした時間が深く関係しているのだと思います。 とにもかくにも、音楽、特にピアノが好きです。 今はすっかり指が動かなくなってしまいましたが、弾けるようになりたい曲も実は決めていて、そのうちまた練習したいと思っています。 “大人のたまりBAR” の傍らでは、街ピアノが解放されていたのですが、 大人の方から小さなお子さんまで、様々な方々がかわるがわる演奏される曲を終始聴いていました。 私がいたカウンターからはどんな方が弾いているかは見えなかったのですが、 緊張していらっしゃるのかもしれない、 情感が込もっているな、 楽しそう、 すごく気持ち良さそう、 夢中で弾いている、 等と伝わってくるものがありました。 中でも、Louis Armstrongの“What a wonderful world”(この素晴らしき世界)には胸が打たれました。 最初は“きらきら星”の可愛らしいメロディから入り、可愛いなと思っていたら、キラキラと流れ星の先に続くようにWhat a Wonderful Worldが。 なんて美しいんだろう‥と思わず弾いている様子を見に行ってしまいました。 演奏後、その方がワインを飲みに来てくださいました。 素敵な演奏への感動とお礼を伝えたところ、ベトナム戦争を嘆いて作られた曲だということを教えてくださいました。 私は以前からこの曲が大好きなのですが、そんなエピソードがあったとは知りませんでした。 何故か涙が出てしまいそうでした。 約60年も昔、遠い世界で作られた曲ですが、こんなにも胸に沁みるものなのだなぁと。 音楽は世界も時代も超えてしまう、言葉ですね。 弾けるようになりたい曲が増えました。 音楽が言葉なら、ワインは、なんでしょうか。 そこにワインがあるだけで会話が弾んだり、言葉は無くても満たされることもある。 物語であり、語り手であり、時に話し相手?でしょうか。 今夜も何か好きな音楽を聴きながらワインが飲みたくなりました。 皆さんと音楽を聴きながらワインを楽しみ、感動を共有する時間を持つことが私の一つの夢です。 良き夜をお過ごしください。 今日も一日お疲れさまでした。 ++++++++++ 企画する事務所 ima Nagareyama Wine Club 河田 安津子 ++++++++++

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